IT導入が進まないのはなぜ?日本の中小企業が抱える“見えない壁”とは?
- 奧村 哲次
- 3月3日
- 読了時間: 4分
更新日:3月27日

こんにちは、株式会社ラフティです!
最近、多くの企業から「ITを導入したいが進まない」という相談をいただきます。日本の中小企業では、次のような“見えない壁”がIT導入を妨げています。
✅ IT導入が進まない3つの“見えない壁”
1. 手作業でも何とかできている
「今のやり方でも問題なく業務が回っているから」という理由で、IT導入を先延ばしにしてしまうケースが多くあります。しかし、実際には「時間がかかっている」「属人化している」などの非効率な作業が発生しており、業務負担が増加しています。
2. 時短できても、浮いた時間の活用法が不明
「ITを導入したら時短できる」と言われても、「時短して何をするのか?」が不明確だと導入は進みません。効率化した時間をどのように活かすのかを考えなければ、導入のメリットが見えづらくなります。
3. 投資対効果が不透明
IT導入にはコストがかかるため、経営者は「売上が上がるのか?」「本当に効果があるのか?」を慎重に判断します。しかし、IT導入は長期的な視点で考えることが重要です。短期的なコストだけでなく、業務効率の向上、人件費の削減、ミスの防止など、さまざまなメリットを考慮する必要があります。
✅ IT導入に成功する企業が実践していること
📌 1. 小さく始めて、成果を“見える化”する
いきなり大規模なシステムを導入するのではなく、無料ツールや簡単なシステムから試してみましょう。例えば、Googleスプレッドシートを使ってデータ管理を始め、徐々にシステム化することで、スムーズな導入が可能です。
📌 2. 「IT導入の目的」を明確にする
「どの業務をどのくらい効率化するのか?」を具体的に設定しましょう。
例:
✅ 経理業務の工数削減 → 請求書発行をクラウド化
✅ 営業リストの自動管理 → CRMシステムを導入目的を明確にすることで、IT導入の意義が社内に浸透しやすくなります。
📌 3. 社内のITリテラシー向上を図る
IT導入は「IT担当者だけの仕事」ではありません。
✅ 社内でDX勉強会を開く
✅ 簡単なITツールを使う文化を作る
✅ 必要に応じて外部のコンサルタントに相談する
これらを実践することで、社員全体のIT理解が深まり、スムーズな導入が可能になります。
✅ 効率化のプロが実践するIT活用術
では、具体的にどのようにITを活用すれば、業務効率を向上させられるのでしょうか?以下の3つのポイントを押さえておけば、スムーズなIT導入が可能になります。
1. 簡単に自動化できるものは、すぐに導入する
例えば、**RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)**を活用すれば、手作業で行っていたデータ入力や請求書発行などを自動化できます。また、**GAS(Google Apps Script)**を使えば、GoogleスプレッドシートやGmailとの連携が可能になり、業務の手間を減らすことができます。
2. 「IT化=難しいもの」という固定概念を捨てる
「IT導入は大がかりなシステムが必要」と思われがちですが、実際には小規模なツールから始めることができます。
**SaaS(Software as a Service)**を活用することで、簡単に業務改善が可能になります。
例えば、
✅ Slack・Chatwork → 社内コミュニケーションを円滑にする
✅ Trello・Notion → プロジェクト管理を効率化する
✅ Zapier → 異なるアプリを連携し、作業を自動化する
これらのツールは、無料で試せるものが多く、導入コストを抑えながら業務の効率化ができます。
3. 「削減」だけでなく「成長」にフォーカスする
IT導入の目的は、単なるコスト削減ではなくビジネスの成長を加速させることです。例えば、ECサイトを運営する企業なら、顧客データを分析してマーケティング戦略の最適化を図ることが可能になります。
また、オンライン商談ツールを活用することで、全国の顧客とスムーズにやり取りができ、商談の機会を増やすことができます。