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時間 × オブジェクト思考で、あなたはもっと幸せになれる!── 人生という有限の時間を、オブジェクト思考で生きる ──

幾何学オブジェクトと大きな壁時計を背景に、ピンクの文字で「時間×オブジェクト思考で、あなたはもっと幸せになれる!——人生という有限の時間を、オブジェクト思考で生きる——」と重ねたブログ用ビジュアル。
時間は“設計”できる。オブジェクト思考で、毎日の行動を再利用できる資源に。

人間に与えられた時間は、驚くほど短い。

そして、それは誰にとっても例外ではない。


私はこれまでに、がん(ステージ4)、狭心症、頚髄損傷といった、命を根底から揺るがす病気や怪我をいくつも経験してきた。

「それは奥村さんだから」「特別な人だから」と言われることがあるが、そうではない。

私は皆さんと同じ人間であり、ただ“たまたま”そういう出来事が私に起きただけだ。


けれど考えてみてほしい。

交通事故、災害、思いもよらない病気──それらは誰にでも、ある日突然ふりかかる可能性がある。

今日がいつも通りの一日でも、明日にはすべてが変わってしまうかもしれない。

そう考えると、人生という時間は本当に儚く、そして尊い。


だからこそ私は、心の底から強く思う。

時間の使い方こそが、幸福を決める最大の要素だと。


お金は失っても取り戻せる。

仕事は失敗してもやり直せる。

しかし時間だけは、二度と取り返すことができない。

私たちは皆、人生という有限の時計の針の上を歩いている。


だから、どう時間を使うか──それこそが人生の質を決める。

どんな人であっても、どんな境遇であっても、この「時間の設計」から逃れることはできない。


時間をどう「設計」するか


私は長年、ITの世界で仕事をしてきた。

そこで出会った考え方のひとつが「オブジェクト思考」だ。


オブジェクト思考とは、世の中のあらゆるものを「オブジェクト(対象)」として捉え、それぞれに役割や機能を持たせる考え方である。

そして一度つくった仕組みを何度も再利用できるのが大きな特徴だ。


これはプログラムの世界に限らず、私たちの身近な生活の中にも息づいている。


例えば「電話」。

昔は“話す”という機能しか持たなかったが、カメラ・メール・インターネット・音楽プレーヤーなど、さまざまな役割を一つのデバイスに「オブジェクト化」してまとめた結果、スマートフォンが誕生した。

つまり、一つの“オブジェクト”に複数の機能を持たせ、再利用できるようにしたからこそ、私たちは今スマホ一台であらゆることをこなせるようになったのだ。


人生に置き換えれば──

一度の行動に、複数の価値や意味を持たせる」 ということになる。

ただ歩く、ただ待つ、ただ作業するのではなく、その時間に別の意味を組み込めば、同じ24時間の中でも成果と満足度は大きく変わる。


トイレの例に学ぶ「複数処理」


たとえば「トイレに行く」という行動。

普通なら「用を足す」だけで終わる。


しかしオブジェクト思考的に捉えれば、その行動の中に多くの「処理」を組み込める。


  • 通路にある物を確認し、散らかっていれば片付ける

  • 使ったものを必ず元の位置に戻す

  • 次にやるべきことを思い出し、頭の中で準備しておく


これを習慣化すれば、「ただの移動時間」が「整える時間」や「未来の準備の時間」に変わる。

日常の中に“複数処理”を埋め込むだけで、人生の効率と質は大きく変わっていく。


歯磨きの例に学ぶ「思考整理」


もうひとつ、誰にでも共通する行動がある。

それは「歯磨き」だ。


歯磨きは、ほとんどの人が既に完全に習慣化している行為である。

だからこそ、ここにも“複数処理”を組み込む余地がある。


例えば──


  • 歯を磨きながら、今日のタスクを頭の中で整理する

  • 翌日の予定をイメージして、持ち物や準備を思い浮かべる

  • 感謝したいことをひとつ思い出す(マインドを整える習慣)


「歯を磨く」という当たり前の行為に、少しの意識を重ねるだけで、毎日2〜3回の時間が“人生のリセット&準備時間”に変わる

これこそがオブジェクト思考的な時間設計だと私は思う。


習慣化=コードの再利用


プログラミングの世界では「関数」や「クラス」という仕組みがある。

これは、一度作った処理や部品を、毎回ゼロから作り直すのではなく、呼び出して繰り返し使えるようにしたものだ。


たとえば「計算機アプリ」で「足し算」をする処理があれば、それをいろんな場面で呼び出せる。

「住所入力フォーム」を作れば、どの画面でも同じように再利用できる。

無駄な手間をなくし、効率的に動かすための仕組みだ。


人生における習慣も、まったく同じだと思う。

一度「型」を作れば、それを何度も呼び出すことができる。


私はがん闘病を通じて、体力も時間も有限であることを痛感した。

だからこそ「余計なことに消耗しない」ために、日常の習慣を徹底的に設計した。


  • 朝の身支度はシンプルにする

  • メールやタスク処理はまとめて短時間で片付ける

  • サーフィンに行く前日は必ず道具を整えておく


これらは意識しなくても自然に実行できる“コード”のようになった。


特に、サーフィンに行くときの習慣は象徴的だ。

前日のうちに道具を整えるのは当然として、移動中には必ずYouTubeで勉強動画を流すようにしている。

波に乗る前後の移動時間を“学びの時間”に変えるわけだ。


すると、不思議なことに毎回アイデアがどんどん湧いてくる。

それをスマホにメモするのも習慣化している。

大事なのは、そのメモさえ残っていれば、あとは家に戻ってから整理し、優先度をつけて、すぐに実行に移せることだ。


つまり、サーフィンに行く=道具の準備+学び+アイデア創出+メモ化 という複数処理のオブジェクトになっている。

こうした習慣が、私にとっては「余った時間とエネルギーを挑戦や創造に注ぎ込むための仕組み」になっているのだ。


透明サーフボード開発も「時間設計」から始まった


私が廃ペットボトルを使った「透明サーフボード」を開発したのも、時間に対する意識が大きな原動力だった。


がんで命を削られながらも、「残された時間で社会に恩返しをしたい」と思った。

サーフィン歴28年の私は、海とサーフィンに支えられて生きてきた。

だから「環境を守りながら、サーフィンを未来につなげるものをつくりたい」と考えた。


その結果が、2500万円を投じて実現させた透明サーフボードだった。

私にとっては、単なる製品開発ではなく「人生の時間をどう使うか」という問いへの答えだったのだ。


ただ、この「人生の時間をどう使うか」という問いは、単に大きな挑戦を成し遂げるかどうかだけではない。

それは 「継続可能な仕事をどう生むか」 という問いでもある。


透明サーフボードの製作は、一足飛びに形になったわけではない。

構想から実現までに5年の歳月がかかった。

しかも「地球を綺麗にする」という壮大なテーマは、一生をかけても達成できるかどうか分からない。


だからこそ私は「結果」だけでなく、「その過程そのものを楽しむ」ことを大切にしている。

時間を“費やす”のではなく、“楽しみながら自分の人生の時間にしていく”という意識だ。


透明サーフボードのプロジェクトは、社会的な意義を持ちながらも、私自身が心からワクワクし、続けられる活動である。

つまりこれは「人生の残り時間をどう生きるか」という問いへの、私なりの最適解でもあるのだ。



👉 透明サーフボード「Sea Through」公式サイト


音声メモAI要約アプリ──時間を増やす仕組み


そして私はもうひとつ、「時間設計」の延長としてアプリをつくった。

それが 音声メモAI要約アプリ だ。


このアプリは「話した言葉を自動で文字にし、要約する」仕組みを持っている。

なぜこれを開発したか。

それは、人が一生の中で「記録や整理」に費やす時間を、少しでも減らしたかったからだ。


  • 会議での議事録作成に何時間もかける必要がない

  • 車の運転中に浮かんだアイデアを口に出せば、そのままメモとして残る

  • 長い文章を読む時間を省き、要点だけを確認できる


つまり、人が本当に大事なことに時間を使えるようにするための道具だ。


👉 音声メモAI要約アプリ


未来への構想──社内Wikiの自動生成へ


実は、ここからさらに広げられるアイデアがある。

それは、この議事録要約アプリを 法人ごとのマルチテナント型システムWiki として活用することだ。


もし各社が日々の議事録や業務のやり取りをこの仕組みに登録していけば、そこから自動的に「社内Wiki」が出来上がっていく。

イメージとしては──


  • 議事録がカテゴリごとに蓄積される

  • 夜間に生成AIがバッチ処理で要点を整理し、自動的にドキュメント化

  • 社内の知識ベースが常に最新化され、全従業員に可視化される


この仕組みが実現すれば、マニュアル作成や新人教育のために人が膨大な時間を割く必要はなくなる。

さらにFAQボットと連携させれば、新人からの問い合わせにも即時回答できるようになる。


情報システム部への問合せ対応や、同じ説明を何度も繰り返す時間はほぼ不要になるだろう。

社内のナレッジは「勝手に育ち続ける仕組み」になり、従業員はもっと創造的な時間を持てるようになる


私の立場と現実


もちろん、ここで描いた仕組みを「私一人で作り切る」というのは現実的ではない。

マルチテナントや大規模なAI活用の開発には膨大な費用も必要だ。


だからこそ、今はこの「アイデア」を書き残しておくことに意味があると思っている。

私が開発した音声メモAI要約アプリは、そんな仕組みの“入り口”として十分に機能する。

そして将来的には、多くの仲間や企業と共に発展させ、人類の「時間の設計」をもっと豊かにするインフラへと進化できると信じている。


人生はプロジェクト


人生そのものをプロジェクトだと考えてみるとわかりやすい。

時間は有限、リソースも有限。

その中で成果を出し、幸福を感じるには、効率的な設計が欠かせない。


透明サーフボードも、音声メモAI要約アプリも、根っこは同じだ。

限られた時間を、どう活かすか」──そして、「どう創出するか」。


時間を創出するとは、余分な努力でひねり出すことではない。

一度つくった仕組みを習慣化し、再利用できる資源として積み重ねていくことだ。

そうすれば、時間は意識しなくても自然に生まれ、別の価値を生み出す活動へと転換されていく。


オブジェクト思考の発想で人生を設計すれば、日常の行動は“勝手に”自動化され、他のタスクや未来の準備まで同時に進んでいく。

これは単なる効率化ではなく、限られた時間を無限に拡張する生き方だと私は思う。


人生をプロジェクトと捉えるとき、私たちは「どう生きるか」だけでなく「どの仕組みを残すか」を選び続けている。

習慣や仕組みは、自分のためだけでなく、未来の自分、そして周囲の人のためにも残っていく。


有限の時間を、設計し、活かし、創り出す

それこそが、人生を幸福へ導く最強のプロジェクトマネジメントだと、私は信じている。


結論──時間は永遠ではない

記事の続きは…

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