神メンタルの作り方──宇宙規模で生きる覚悟──
- 奧村 哲次
- 9月1日
- 読了時間: 5分

神メンタルを持ちたい──そう願う人は本当に多い。
仕事で少し注意されただけで一日中引きずってしまう。
人間関係でのちょっとした言葉に心を乱され、夜中まで眠れない。
「あの時ああすれば…」と失敗を何度も頭の中で再生し、次の一歩を踏み出すのが怖くなる。
そんな自分に「もっと強くなりたい」と願う気持ち、私はよくわかります。
なぜなら、私のもとにもそうした声がたくさん届くからです。
私の著書『乗り越え力』を読んでくださった方の中には、
「奥村さんだからできたんでしょう?」
「それは奥村さんにしかできないですよ」
そんな言葉を本当にたくさんいただきました。
その気持ちも理解できます。けれど私は、それを“特別な才能”や“生まれつきの強さ”のせいにしたくないのです。
なぜなら、私が時に「ポジティブお化け」と呼ばれるのは、単なる気質ではなく、**宇宙規模の視座**を持って仕事や人生の判断をしてきたからだからです。
結果として、人から見れば「神メンタルを説く人」に見えるかもしれませんが、私は“メンタルの教祖”を演じたいわけではありません。
私が本当に伝えたいのは、**神メンタルを持つためには「宇宙規模の視座」を持つだけでいい**ということです。
特別な才能も、鋼の心も、生まれ持った性格も必要ありません。
視座を変えるだけで、誰でも心は驚くほど軽く、揺らがなくなるのです。
宇宙規模という視点
これは私の座右の銘であり、著書『乗り越え力』にも記した大切な考え方です。
宇宙の誕生は約140億年前。
地球は46億年前に生まれ、
人類が登場したのはわずか1万年前。
そんな途方もない歴史の中で、私たち一人ひとりの寿命は100年にも満たない──数字で見ると、その儚さが胸に迫ってきます。
このスケールを本当に理解したとき、私たちの悩みは一瞬で色あせます。
誰かの評価やちょっとした失敗に、これ以上心を占領させておく時間はあまりにも惜しいのです。
まして、人間同士のいざこざから生まれる怒りや恨み、将来への漠然とした不安、日常の小さな悩みや妬み──こうした感情は、宇宙規模で見ればほとんど“無”に等しい。
にもかかわらず、私たちはその無意味なことにエネルギーを注ぎ込み、貴重な時間を削ってしまう。
そんな暇は、本来どこにもないはずです。
私たちが本当に使うべきは、怒りや不安を抱える時間ではなく、心を震わせる瞬間や、大切な人や夢のために全力を注ぐ時間。
そして何より、人生の中で「楽しい」と心から思える瞬間を増やすこと。
その楽しみこそが、日々のモチベーションを生み、困難を乗り越える力となり、最終的に「人生は楽しかった」と笑って言える原動力になるのです。
セミから学ぶ「一瞬全力」
セミの一生は約7年。そのほとんどを暗い地中で過ごします。
地上に出て羽を広げられるのは、わずか1週間ほど。
その短い時間を、彼らは全力で鳴き、生き、子孫を残すために動き続けます。
迷っている暇など一秒もない。
私たちも同じです。命の時間は思っているよりはるかに短い。
だからこそ、「今」全力で生きる価値があるのです。
アリから学ぶ「姿勢」
世界中に無数にいるアリ。人間の目から見れば、ほとんど同じ姿に見えます。
でも、大きな獲物を一心に運んでいるアリはすぐ目に留まります。
「お、すごいな」と、自然と印象に残る。
人間も同じです。
本気で何かに挑み、目に見える成果を動かしている人は、周囲から際立って見える。
そしてそんな人は、やがて“レジェンド”と呼ばれる存在になります。
時間は待ってくれない
人生は立ち止まってはくれません。
「落ち着いたらやろう」──そう言っている間にも時計は容赦なく進み、やりたいことをやる時間は削られていきます。
だから、挑戦・行動・好奇心を最優先にする。
頭で考えているだけでは何も変わらない。
動けば景色が変わる。景色が変われば、心が震える瞬間が増えるのです。
夢と覚悟
どうせなら、自分の心を震わせるほどの夢を持ちましょう。
夢が大きければ大きいほど、覚悟も大きくなる。
覚悟が決まれば、人は迷わなくなる。
迷わなければ、行動は速くなる。
この積み重ねこそが「神メンタル」です。
強くなろうと無理に構える必要はありません。
夢に向かって動き続けていれば、自然とそうなっていくのです。
結論
* 宇宙規模で物事を見れば、悩みは一瞬で小さくなる。
* セミのように、一瞬全力で鳴き切れ。
* アリのように、大きなものを動かし続けろ。
* 時間は止まらない。動き続けろ。
* 心を震わせる夢を持ち、覚悟を決めろ。
これが、私・奥村哲次が実践してきた「神メンタルの作り方」です。
人生は短い。
だからこそ、全力で生きる価値があるのです。