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Chapter 3 
コード内タグ(START / END)運用ルール

Chapter 3

このChapterで定義するのは、
判断が及ぶ範囲をコード上で明確に固定するためのルールである。

コード変更そのものよりも重要なのは、
どこからどこまでが、今回の判断による変更かが即座に分かることである。

そのために、
START / END タグを必須とする。

3-1. START / END タグの役割

START / END タグは、
装飾でも、コメントでもない。

判断の影響範囲を示す境界線である。

  • START:この判断による変更が始まる位置

  • END:この判断による変更が終わる位置

この2点で囲まれた範囲のみが、
今回の判断結果である。

3-2. なぜ変更範囲を明示する必要があるのか

コードレビューや障害調査では、
次の問いが最初に発生する。

「どこを見ればよいのか」

変更範囲が曖昧な場合、

  • 全体を読み直す必要が生じ

  • 影響範囲を推測することになり

  • 調査時間が指数的に増える

START / END タグは、
調査の起点を一瞬で決めるための仕組みである。

3-3. タグは判断単位で必ず閉じる

START タグを書いたら、
必ず END タグで閉じる。

  • ネストを許可しない

  • 曖昧な途中終了を認めない

判断の範囲は、
必ず一つの開始と一つの終了を持つ。

3-4. ADD / CHG / DEL・管理番号・日付との関係

START / END タグは、
Chapter 1・2 のルールと必ずセットで使用する。

タグには、以下を必ず含める。

  • 判断区分(ADD / CHG / DEL)

  • 管理番号(Backlogキー)

  • 判断日付

例:

// [START][CHG][BL-1234][2024-09-15]

変更されたコード

// [END][CHG][BL-1234][2024-09-15]

これにより、

  • どの判断か

  • いつの判断か

  • どこまで影響するか

が、コードだけで完結する。

3-5. タグ外コードは今回の判断対象外とみなす

START / END タグの外側にあるコードは、
今回の判断とは無関係である。

  • ついで修正

  • まとめて整理

  • 気づいたから直す

これらは一切認めない。

別の判断が必要であれば、
別の管理番号・別のタグ範囲として定義する。

3-6. 実装者の自由を制限する理由

このルールは、
実装者の自由を奪うためのものではない。

調査時に他人が考え直さなくて済む状態を作るためである。

  • 書いた本人でなくても

  • 数ヶ月後でも

  • 引き継ぎ後でも

判断範囲が即座に分かることを最優先する。

​まとめ

  • START / END は判断範囲の境界線である

  • 変更量ではなく、判断範囲を示す

  • タグは必ず閉じ、ネストしない

  • ADD / CHG / DEL・管理番号・日付と必ずセット

  • タグ外は今回の判断対象外とする

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