Chapter 0
コミュニケーション・判断・運用基盤
― 役割と責任を固定し、判断と行動が自動連動する構造

このWikiの目的
この Wiki は、
運用フェーズにおいて「人の調整」で仕事を回さないための設計ルールを
まとめたものです。
人が優秀だから進む組織ではなく、
構造があるから勝手に進む組織を前提にしています。
運用が止まる現場では、次のような状態が頻発します。
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毎回、誰かに確認しないと進めない
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判断が特定の人に依存している
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誰が決めたのか分からなくなる
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障害時に、判断の経緯を追えない
これらは、努力や注意力の問題ではありません。
役割・責任・判断・行動の関係が、構造として固定されていないことが原因です。
本 Chapter では、
後続の運用ルールを理解するための前提として、
判断と行動が自動的につながる運用基盤の考え方を整理します。
0-1. なぜ運用は止まるのか
運用が止まる原因は、
メンバーの能力不足や判断スピードではありません。
判断を人に委ねたまま運用すると、
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確認待ちが発生し
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相談が増え
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行動が止まります
これは個人の問題ではなく、
運用構造の問題です。
0-2. 判断に依存する運用は必ず破綻する
判断を起点にした運用では、
判断した人が不在になった瞬間に、全体が止まります。
判断を減らさずに運用を回そうとする限り、
スピードも再現性も得られません。
0-3. 判断はどこから生まれるのか
本 Wiki では、判断を起点にしません。
判断は、次の流れの結果として発生します。
役割 → 責任 → 判断 → 行動
役割と責任が先に固定されていれば、
判断は迷わず、行動は自動的に決まります。
0-4. 「勝手に進む」とはどういう状態か
ここで言う「勝手に進む」とは、
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放置すること
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丸投げすること
ではありません。
確認や相談をしなくても、次の行動が明確に決まっている状態を指します。
0-5. なぜトレーサビリティが必要なのか
判断・責任・行動が分断されると、
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障害対応が遅れ
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原因調査が属人化し
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改善が次に活かされません
運用を止めないためには、
判断の経緯・対応・結果が一貫して追える構造が必要です。
0-6. この運用基盤が成立したときの状態
この基盤が成立すると、
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日常運用は判断不要で流れ
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判断が必要なものだけが浮かび上がり
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障害対応と改善が高速に回ります
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これは努力の成果ではなく、
構造の結果です。
まとめ
運用を止めないために必要なのは、
人の頑張りではありません。
判断を減らし、
役割と責任を固定し、
行動が自動連動する構造を作ることです。
次章以降では、
この考え方を 具体的な運用ルールとして整理していきます。





