Chapter 2 課題粒度と責任 単位の定義
― 1課題=1判断=1行動で、運用を止めない設計

運用が止まる原因の多くは、
「誰がやるか」ではなく、「課題の切り方」にあります。
課題が大きすぎても、
小さすぎても、
運用は必ず停滞します。
本 Chapter では、
判断・責任・行動が崩れないための課題粒度の考え方を整理します。
2-1. 課題が大きすぎると、判断できなくなる
課題が大きすぎると、次の状態が発生します。
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判断が抽象的になる
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責任者が複数になる
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どこから手を付けるか分からない
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結果として、誰も動かない
この状態では、
「まずは検討しましょう」
「一度、整理が必要ですね」
という会話が増え、
判断そのものが先送りされます。
2-2. 課題が細かすぎると、責任が分断される
一方で、課題を細かくしすぎると、
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作業管理だけが残る
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なぜその作業が必要なのか分からなくなる
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判断の背景が分断される
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後から経緯を追えない
という状態になります。
作業は終わっているのに、
「なぜこうなったのか」が説明できません。
2-3. 運用が止まる本当の原因
運用が止まる原因は、
課題の数やスピードではありません。
課題粒度と責任単位が一致していないこと
これが最大の原因です。
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判断できない粒度
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責任を持てない粒度
どちらも、運用を確実に止めます。
2-4. 原則:1課題=1判断=1行動
本運用では、次の原則を採用します。
1課題=1判断=1行動
この粒度であれば、
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誰が判断するのか明確
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次に何をするか明確
-
確認や相談が不要
になります。
課題は「作業の束」ではなく、
判断の単位として扱います。
2-5. 親課題と子課題の役割分担
課題は、次の2種類に分けます。
親課題
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方針
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方向性
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判断
子課題
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実行
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対応
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作業責任
親課題で「何をやるか」を決め、
子課題で「どう実行するか」を担います。
この分離により、
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方針がブレない
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実行が迷わない
-
責任が曖昧にならない
状態を作ります。
2-6. 粒度が正しいと、運用は勝手に進む
課題粒度が適切になると、
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課題を見ただけで判断できる
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行動が即座に決まる
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相談や確認が減る
という状態になります。
これは人が優秀だからではありません。
課題の切り方が正しいからです。
まとめ
運用を止めないために必要なのは、
タスクを増やすことでも、
管理を厳しくすることでもありません。
課題粒度と責任単位を一致させることです。
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大きすぎない
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小さすぎない
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判断と行動が1対1で結びつく
この設計によって、
運用は自然に回り始めます。





