国民は政治家に騙されている
- 奧村 哲次

- 15 時間前
- 読了時間: 4分
―― 今回の選挙の争点が「消費税削減」になっている時点で、論点はすり替わっている

この文章は、政治を批判するためのものではありません。
最近の選挙やニュースを見ていて、
「なんとなく違和感が残る」
そんな感覚を、少し言葉にしてみただけです。
気楽に読める話ではないかもしれませんが、
日常の延長として、静かに考えてみたい人だけ、
読み進めてもらえたら嬉しいです。
今回の衆議院選挙。
ニュースや街頭演説を聞いていると、やたらと耳に入ってくる言葉があります。
「消費税を下げます」
「食料品の消費税をゼロにします」
一見すると、国民の生活を考えた、とても分かりやすい主張です。
物価は上がり、生活は苦しい。
だから税金を下げる――理屈としては間違っていないように見えます。
でも、私はここに強烈な違和感を覚えています。
本当に苦しい原因は「消費税」なのか?
少し冷静に考えてみてください。
お金に余裕がある人は、欲しいものは買う
お金に余裕がない人は、必要なものしか買わない
これは当たり前の行動です。
そして今の日本は、明らかに後者です。
実質賃金は上がらない
物価だけが上がる
将来不安が消えない
この状態で、消費税を5%に戻したり、一部をゼロにしたとしても、
人は急に買い物を増やすでしょうか?
答えは「NO」です。
消費税は「買うと決めた後」に効く税
消費税は、そもそも性質上こういう税です。
「欲しい」「必要だ」と思って
買うと決めた後に、初めて影響する税
つまり、
需要がある時 → 勝手に税収が増える
需要がない時 → 下げても効果が薄い
消費税は景気を作る税ではなく、回収する税です。
にもかかわらず、
それを「景気対策の切り札」のように扱っている。
ここに、すでに論点のズレがあります。
本当に国民を苦しめているのは「社会保険料」
では、何が国民の生活を締め付けているのか。
答えは、多くの人が薄々気づいているはずです。
社会保険料です。
毎月、確実に引かれる
所得が低くても容赦ない
年々、静かに上がっている
これはもはや「保険」ではなく、
実質的な第二の税金です。
手取りが増えない最大の理由は、
消費税ではなく、この固定費にあります。
「国民にお金を持たせる」発想が欠けている
考える順番が、完全に逆なのです。
× 消費税を下げて、消費を増やそう
○ 手取りを増やして、自然に消費が回る状態を作る
社会保険料を抑え、
将来不安を下げ、
「使っても大丈夫だ」と思える状態を作る。
そうすれば――
消費は自然に増える
消費税率が高くても税収は増える
国の財政も安定する
これは特別な理論ではありません。
他国がすでにやっていることです。
それでも政治が消費税を争点にする理由
では、なぜ政治家は消費税ばかり語るのか。
理由はシンプルです。
分かりやすい
スローガンにしやすい
選挙向き
一方で、
社会保険制度
給付と負担の構造
世代間の不均衡
これらは複雑で、説明が難しく、票になりにくい。
だから触れない。
結果、国民は「分かりやすい話」だけを聞かされる。
これは「騙し」ではなく「思考停止の連鎖」
あえて強い言葉を使うなら、
国民は、政治の分かりやすい言葉に惑わされている。
ただし、
それは悪意ある詐欺というより、
分かりやすい言葉を求め
難しい構造から目を背け
即効性の幻想にすがる
社会全体の思考停止の結果でもあります。
問うべきは「税率」ではない
本当に問うべきなのは、ここです。
国民の手取りはなぜ増えないのか
なぜ将来不安が消えないのか
なぜ「使う余裕」が生まれないのか
消費税は、その結果に過ぎません。
最後に
選挙の争点が「消費税削減」になっている時点で、
日本はまだ、本当の問題を直視できていない。
私はそう感じています。
あなたはどう思いますか?
これは、
政治家や誰かを批判するための記事ではありません。
もしあなたが、
「これは他人への話ではなく、自分への問いだと感じた」「この違和感を、行動や生き方の設計にまで落としたい」
そう思ったのなら――
それだけで、ここまで読んだ意味は十分にあります。
このブログは、
思考を整えるための場所として、
毎週月曜 朝9時に更新しています。
また必要なときに、戻ってきてください。
―――
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日常や意思決定にどう落とすか
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