どこまで失敗を愛せるか?
- 奧村 哲次

- 5 日前
- 読了時間: 3分
——挑戦と裏切りと学び。その先に残った“財産

挑戦を続ける限り、
人はいつか必ず「痛い失敗」に出会う。
その痛みは、年齢とは関係ない。
肩書きとも、立場とも関係ない。
挑戦を選んだ人だけが味わう“特別な痛み”だ。
今日は、起業して間もない頃に経験した、
ひとつの大きな失敗を共有したい。
これは経営者だから特別だったわけではなく、
挑戦しているすべての人に届く話だ。
■会社を始めた頃に直面した“見えない落とし穴”
起業して3年目。
私はパートナー企業にBPO業務を外注していた。
担当者もつき、仕事も順調に回り、
「技術は全部渡そう」と決め、
作業方法・品質基準・効率化のノウハウまで惜しみなく共有した。
担当者はみるみる成長し、
「もう全体を任せられる」そう思えるほど信頼も深まっていった。
だが——ここからいくつもの失敗が始まる。
■失敗①:属人化という“見えない地雷”
私は担当者一人に任せすぎてしまった。
・BPO側からの金額吊り上げ交渉
・休暇による遅延
・作業停止のリスク
すべてが、その担当者ひとりに依存する状態だった。
属人化した瞬間、交渉の主導権はこちらから消える。
これは、知識ではなく、挑戦している人だけが気づける危険だ。
■失敗②:スキルアップが“乗っ取り”に変わる瞬間
育てた担当者が、
私の知らないところで顧客と直接やり取りを始めた。
外注なのに、あたかも自分の案件のように振る舞い、
顧客接点が曖昧になっていく。
これは、本では決して学べない現場の痛みだ。
■失敗③:顧客ごと引き抜かれるという“最終局面”
最も辛かったのは、
その担当者が顧客にそのまま引き抜かれたことだ。
信頼も、関係性も、仕事も、一瞬で失われた。
裏切られた感情で、胸が張り裂けそうだった。
だが、この痛みが
ひとつの大きな答え を与えてくれた。
■失敗を通して掴んだ“本質”
私は、この経験から
たったひとつの真理に辿りついた。
外注は“人”ではなく“会社”と組むべき。
そして、その会社は
✔ 担当者が変わっても作業が回る
✔ 休みや退職があっても会社としてフォローできる
✔ 属人化を許さない仕組みがある
✔ 顧客接点の線引きが明文化されている
✔ 単価が担当者の気分ではなく企業基準で決まる
こうした“構造”を持っていなければ、
どれだけ良い人が担当でも、必ず問題が起きる。
これは知識ではない。
痛みを通して身体に刻まれる学びだ。
もしあなたが、
「この失敗談を“他人の話”で終わらせたくない」
「自分の仕事・人間関係・挑戦の設計に落としたい」
そう感じたなら、
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