🧠 マーケター症候群 ──「いいね」よりも、手を動かせ。
- 奧村 哲次
- 4月28日
- 読了時間: 3分

【あらすじ】
2045年。世界はAIと仮想現実に包まれていた。人々は現実よりも「仮説」に生き、SNSでバズる企画書ばかりが溢れる。
そんな時代に人気を博したのが、〈市場分析士〉という肩書き。彼らは商品を作らず、「売れる可能性」だけを語っていた。
それが、「マーケター症候群」の時代だった──。
【登場人物】
シンヤ:元起業家。今はフォロワー10万人を誇る「行動しない天才市場分析士」。
ミナ:地道にモノを作り続ける職人肌。誰にも見向きされないが、ひたすら試作品を生み出している。
AIアシスタント“プロモくん”:完璧な仮説とロジックで、実行を止め続けるAI。口癖は「まだタイミングじゃない」。
【物語】
▶︎ スライドの中だけにある“熱狂”
「市場はまだ成熟していない。今出せば埋もれるだけだ。」
そう言って、シンヤはまた一つプレゼン資料を完成させた。SNSには3万の“いいね”。でも、彼の手元にはスライドしか残らない。
▶︎ 誰にも見られない現場
一方、ミナは黙々とモノづくりに励んでいた。誰にも見られない場所で、誰にも知られず、小さなプロダクトを生み出す。
ある日、ミナの作った試作品で遊ぶ小学生の姿を、たまたまシンヤのフォロワーが目撃する。
「あれ?“刺さる”って、データじゃなくて、人の反応だったんだ…?」
【終盤:崩れゆく幻想】
シンヤは気づく。自分は“考えること”で、未来の不確実性から逃げていただけだったと。
「本当のマーケティングとは、“走る人間”にしかできない。」
【ラスト:はじまりの場所】
スーツを脱ぎ捨てたシンヤは、汚れた作業場に立っていた。目の前には、自ら改良した小さな試作品。
「マーケティングは、走りながら考えるんだろ?」
その笑顔に、“いいね”は必要なかった。
💬【ラフティ的ビジネス観点と考察】
株式会社ラフティでは、常に「まず動く」「現場で試す」ことを信条にしています。この物語に登場するシンヤのように、“考えること”の呪縛から抜け出し、“実行すること”にこそ価値があると、私たちは信じています。
たとえ小さな一歩でも、現実の中にしか答えはありません。
✅【まとめ:あなたも“マーケター症候群”かもしれない】
マーケティングは「行動の補助輪」。止まるためのブレーキではない。
不確実性が大きい今こそ、「まず動く」が勝ち筋。
“考えるだけの人”は、最終的に「市場」ではなく「自分」に負ける。
「刺さる」かどうかは、リアルの手触りでしか分からない。