変わらない毎日が、変わり続ける自分をつくる
- 奧村 哲次

- 1 日前
- 読了時間: 6分

平日は、毎朝6時に起きる。
7時前後には家を出て仕事へ向かい、夕方6時前後には帰宅する。
夜ご飯を食べ、少しゆっくり過ごして、夜10時には寝る。
土日祝日は、平日よりも少し早い。
朝5時に起き、6時前後には家を出て、サーフィンへ向かう。
昼12時前には帰宅し、昼食をとった後は、妻と出かけたり、家でゆっくりしたりして過ごしている。
文字にすると、かなり規則正しい生活である。
同じ時間に起き、同じように行動し、同じくらいの時間に休む。
一見すると、変化の少ないルーチンワークのように見えるかもしれない。
しかし私は、この生活を**「何も考えずに繰り返している」わけではない。**
むしろ逆だ。
生活の基本をルーチン化しているからこそ、その日の小さな変化に気づき、仕事や人との関わり、自分自身の成長について考える余裕が生まれている。
生活の「型」が、健康を支えている
この生活を続けてきた結果、ありがたいことに、体調は長い間安定している。
風邪をひくことも少なく、夏バテや季節の変わり目の疲れによって体調を崩すことも、ほとんどない。
もちろん、健康に絶対はない。
それでも、
決まった時間に起きる。働く。食事をとる。十分に眠る。そして休日には、好きなサーフィンで体を動かす。
この一定のリズムが、心と体の土台になっていることは間違いないと思う。
そして、生活をルーチン化することには、もう一つ大きな利点がある。
体調の変化に気づきやすくなることだ。
普段の状態が安定しているからこそ、
「今日は少し疲れている」
「いつもより体が重い」
といった小さな違和感を、早い段階で察知できる。
そうすれば、異変が大きくなる前に、睡眠や服装、食事などを調整することができる。
ルーチンは、健康を維持するだけではない。体調不良を事前に防ぐための「基準」にもなっている。
サーフィンが教えてくれる、自然の変化
サーフィンも、私にとっては単なる運動ではない。
自然の中に身を置き、その日の波、風、水温、潮の動きに合わせて行動する。
同じ海に入っても、まったく同じ状態の日は一度もない。
つまり、
決まった時間に海へ向かうという「ルーチン」の中に、毎回異なる自然と向き合う「変化」がある。
毎週のように海へ入っていると、季節の変化を水温から肌で感じることができる。
先週より水が冷たくなった。
逆に、少しずつ暖かくなってきた。
暦や気温の数字だけでは分からない季節の移り変わりを、体で直接感じ取ることができる。
この感覚は、海の中だけで終わるものではない。
水温の変化が分かれば、
「そろそろ服装を変えた方がいい」
「朝晩は一枚多く着た方がいい」
といった判断にもつながる。
季節の変わり目を早めに察知し、体調を崩さないように生活を調整することができる。
自然の変化を観察し、その変化に合わせて自分を調整する。
サーフィンを続けることで、私はそんな習慣を身につけたのだと思う。
波を見ることで、天候全体を見るようになる
サーフィンをしていると、波だけを見るわけではない。
台風、雨雲、風、気圧。
自然と、天候全体を見るようになる。
台風がどこで発生したのか。
どの方向へ進んでいるのか。
その位置や進路によって、いつ頃から波が高くなるのか。
雨雲はどう動くのか。
風向きや風速はどう変化するのか。
こうした情報は、サーフィンをするうえで欠かせない。
だから日頃から天気予報を見るときも、
「晴れるか、雨が降るか」
だけではなく、
風向き、風速、気圧配置、台風の進路まで見るようになる。
すると、天気予報から読み取れる情報が増えていく。
今日は風が強くなりそうだから、電車や交通に影響が出るかもしれない。
雨雲の動きが速いから、外出する時間を調整した方がいい。
気温が高くても風が強ければ、体感温度は低くなるかもしれない。
つまり、
天気が「自分の生活に何をもたらすのか」まで考えられるようになる。
自然を相手にするサーフィンを続けているからこそ、天候の変化を早めに察知し、日々の行動を事前に調整できる。
これも、体調を崩さず生活できている理由の一つだと思う。
毎日、自分に問いかける
私が大切にしているのは、毎日の生活を安定させることだけではない。
ほぼ毎日、自分自身に問いかけていることがある。
「昨日の自分より、少しでも成長できているか?」
成長といっても、毎日大きな成果を出す必要はない。
昨日まで理解できなかったことが、少し理解できた。
仕事の進め方を、一つ改善できた。
相手に伝わる言葉を、以前より丁寧に選べた。
自分の考えを、少し深く整理できた。
それでいい。
自然の小さな変化に気づき、自分の行動を事前に変えられたことも、一つの成長だと思う。
日々の生活が同じように見えても、自分の中身まで同じである必要はない。
行動のリズムは一定でも、
考え方。
知識。
経験。
判断力。
これらは、毎日少しずつ更新していくことができる。
変化を楽しむために、変えないものを持つ
「成長するためには、常に新しいことをしなければならない」
そう考える人もいるかもしれない。
しかし私は、すべてを変え続ける必要はないと思っている。
起きる時間。
寝る時間。
仕事へ向かう時間。
家族と過ごす時間。
サーフィンを楽しむ時間。
自分にとって大切な生活の土台は、むしろ安定させた方がいい。
なぜなら、
変えないものがあるからこそ、変化に気づくことができるからだ。
毎週同じように海へ入っているからこそ、水温や風、波の違いが分かる。
毎日同じような生活を送っているからこそ、自分の体調や気持ちのわずかな変化にも気づくことができる。
基準となる**「いつもの状態」**があるから、何が変わったのかが分かるのである。
そして、変化に早く気づくことができれば、何かが起きてから対応するのではなく、起きる前に備えることができる。
ルーチンとは、思考を止めることではない。
変化を見つけやすくし、その意味を考え、次の行動を選ぶための土台なのである。
安定と変化は、反対ではない
規則正しく生きることと、変化を楽しむこと。
一見すると、反対のように見えるかもしれない。
しかし実際には、この二つは両立するだけではなく、互いを支え合う関係にあると思う。
安定した生活が、健康と心の余裕をつくる。
その余裕が、自然や周囲の小さな変化に気づく力を生む。
変化に気づくことができれば、次に起こることを考え、事前に備えることができる。
そして、その積み重ねが、新しいことを学び、変化を受け入れ、昨日より成長する力につながっていく。
私が目指しているのは、ただ同じ毎日を繰り返す生き方ではない。
生活には一定のリズムを持ちながら、自然や環境、自分自身の変化には敏感であり続ける。
健康を守る。
新しい知識や経験を取り入れる。
仕事でも私生活でも、少しずつ前に進む。
「変わらない毎日」が、変化に気づく力をつくる
毎日を大きく変える必要はない。
むしろ、変わらない部分があるからこそ、小さな変化が見える。
その変化に気づき、考え、少しだけ行動を変える。
そして昨日より、ほんの少し成長する。
その積み重ねでいい。
変わらない毎日が、変わり続ける自分をつくる。
変化を追いかけるのではなく、変化に気づける自分でいること。
そして、その変化を楽しみながら、成長へ変えていくこと。
それが、私にとって理想的な毎日の過ごし方である。



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