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AIがすべてを代替する時代に、私たちは何を守るのか?

更新日:8月28日

深い青の背景に「私たちは何を守るのか」と記された、AI時代の問いを象徴するサムネイル画像。
AIにすべてを委ねる社会で、私たちは何を守り、何を問い続けるのか。 速度よりも意味を選ぶ覚悟を、今こそ。

AIはもはや道具ではなく、生存競争の牙になった

AIという言葉を聞くと、いまだに「便利なツール」というイメージを持つ人が多いかもしれません。確かに、以前はそうでした。文章を整え、資料を作り、面倒な作業を肩代わりしてくれる補助的な存在。

しかし2025年の今、それは単なる支援を超え、人間の「生存競争の牙」に変わりつつあります。コンサルタントが何十時間もかけて調べ、分析してきた情報は、わずか数秒で整形される。プログラマーが積み上げてきた知見も、AIが一瞬で模倣し、最適化する。

「専門家とは何か?」この問いに、答えられる人は少なくなってきました。だからと言って、「AIにできない仕事」を無理に探しても、それはすぐに追いつかれる。どれだけ工夫しても、波は必ず目の前に押し寄せてきます。

この現実を前に、私たちは一つの選択を迫られています。どう向き合うか。



手放す勇気と、残す覚悟


私は、この10年以上、

「自分で考え、自分で組み立て、自分の人生で実装する」ことにこだわってきた。


それは、何も「すべてを一人で抱えたい」と思ったからではない。

むしろ今の世の中、少しお金をかければ、ノーコードツールでたいていの仕組みは作れてしまう。

だが、そこで安易にノーコードや外部サービスに依存してしまえば、

いざ問題が起きたとき、何をどう修正すればよいのかすらわからなくなる。


このリスクは、私だけでなく顧客も同じだ。

何もかも外注し、「とにかく丸投げで完成させる」やり方を選んだ企業は、

運用段階でトラブルが発生しても、その責任と意思決定まで他人任せになる。

「どこを直すのか」「どこに原因があるのか」がわからず、

問題が深刻化しやすい。


AIに任せることやITを利用することは悪いことではない。

だが、“便利さ”の先に潜む無力化の罠が必ずある。

私はそれを避けるため、できる限り自分で構築し、その背景を徹底的に理解することを選んだ。


バックグラウンドを知っているからこそ、

もし問題や二次災害が起こっても、即応できる。

責任を他人に押し付けるのではなく、自分で考え、自分で修正し、次へつなげることができる。


この姿勢は、不器用で遠回りに見えるかもしれない。

だが、私は信じている。

これこそが「本当に信頼を積み上げるやり方」だと。


社会は加速する、だが魂は遅れていい


岡本太郎はこう言った。

「人間は本来、激しく生きるものだ。恐れず、無条件にぶつかっていけ。」


AIは私たちを追い立てる。

「もっと早く」「もっと安く」「もっと正確に」

しかし、その速度に魂まで合わせる必要はない。


私は、AIと共生することを選ぶ。

だが、それはすべてをAIに預けることではない。

便利さと引き換えに、「考える時間」を失うくらいなら、私は遠回りを選ぶ。

それが愚かだと言われても構わない。

自分の手で確かめ、失敗し、問い直す時間を奪われるくらいなら、遅くていい。


社会は加速する。

だが、魂は遅れていい。

その遅さの中にしか、本当の意味は宿らない。


私は、ずっと「やったことがない」を「まずやってみる」に賭けてきた。

初めから何もかもできる人間なんていない。

私もプログラマーとして、最初の一行のコードから学び、ゆっくり失敗を積み重ねてきた。

そうやってノウハウをためることでしか、本物の力は育たない。


だが世の中を見渡すと、驚くほど多くの人が「やったことがない」という理由だけで挑戦を止める。

新しいツールやアプリを前にしても、「自分はITリテラシーがないから」「自分は担当じゃないから」と、簡単に壁を築いてしまう。

挑戦のスピードが遅いのは問題ではない。

だが、「やらずに諦める」習慣だけは、自分の可能性を根こそぎ奪う。

それは、AIの進化よりも恐ろしい自己制限だと、私は思う。


遠回りを恐れないこと。

できないことを恥じないこと。

「やったことがない」を「だからやってみる」に変える勇気だけが、AIと共生する時代に、私たちを人間らしく立たせる。


「正しい仕事」をする人間が、報われる社会を


いま日本では、「口だけの人」が強い。

AIやITの言葉を飾り、できもしないものを大声で売り込む人間が、拍手される。

本当に手を動かす人間は、後回しにされる。

このいびつさを前に、あなたは無力感に襲われるかもしれない。

私も何度も心が折れかけた。


だが、そのとき思い出してほしい。

仕事は数字だけで価値が決まるものではない。

「この人は本当に自分の仕事を信じているか?」

「この人は自分の時間を削り、誠実に向き合ったか?」

そういう透明な覚悟が、最後に届く相手がいる。


正しいことをする人間が淘汰されるなら、そんな社会はもう壊れている。

だが、私たちはそこで黙らない。

「正しい仕事」をする人間が報われる道を、自分で切り開いていく。

それが挑戦だ。

それが、乗り越え力だ。


ビジネスとして、AI共生を戦略に変える


ラフティは、社員ゼロ、営業ゼロ、BPOフル活用の「極小組織」だ。

だが、だからこそ見える景色がある。

AIをただ恐れるのではなく、「何を任せ、何を守るか」を戦略にする。

それがこれからの生存条件だ。


・業務の70%はAIに委譲する

・残りの30%は「問いと信頼」を育む時間に使う

・同じ理念を持つ人たちと学び合う場を作る

・過去の実績を「哲学として可視化」し、社会に届ける


これらを一つずつ、事業に組み込む。

スピード競争ではなく、意味の競争で勝つ。

それが私が選ぶ道だ。


AIと共生する未来へ──乗り越え力の本質

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