「言葉は“伝えるためのもの”じゃなかった。会話が変わった、たった一つの気づき」
- 奧村 哲次

- 4月27日
- 読了時間: 5分

会話って、どうしてもうまくいかないことがある。
ちゃんと説明しているのに伝わらない。
丁寧に話しているつもりなのにズレていく。
むしろ、話せば話すほど関係が悪くなることすらある。
そんな経験、誰しも一度はあると思う。
自分もこれまでずっと、
「どうやってうまく伝えるか」を考えてきた。
言い方を工夫したり、論理を整理したり、タイミングを見たり。
それでも、うまくいかないことは何度もあった。
そんな中で、ふと引っかかったことがある。
そもそも、言葉って“伝えるため”だけのものなんだろうか?
会話がうまくいかないとき、振り返ってみると、
問題は「伝え方」ではなく、
**「相手を理解できていないこと」**にあることが多い。
相手がどんな前提で話しているのか。
何に引っかかっているのか。
感情で話しているのか、
論理で話しているのか。
ここが見えていないまま言葉を重ねても、
正直、噛み合うはずがない。
そこで気づいたのは、
言葉は、何かを伝えるためのものではなくて、
「相手を理解するためのツール」なんじゃないかということ。
例えば、相手の発言をそのまま受け取るのではなく、
「なぜこの言い方をしたんだろう?」
「どんな前提でこの結論に至っているんだろう?」
「これは事実の話か、それとも感情の話か?」
そんなふうに、“裏側”を見るようになる。
すると、不思議とイライラしなくなる。
「なんでそんなこと言うんだ」ではなく、
「こういう構造だから、この発言になるのか」と捉えられるようになるからだ。
さらに面白いのはここからで、
人って、ちゃんと理解されたと感じた瞬間に、
はじめてこちらの話を聞こうとする。
だから、「どう伝えるか」を頑張るよりも、
・相手を理解すること
・相手に“理解された”と感じてもらうこと
この2つのほうが、結果的に伝わる確率は高くなる。
ここで、もう一歩踏み込むと、
じゃあ具体的に何をすればいいのか。
結論はシンプルで、
最初にやるべきことは「話すこと」ではなく、「聞くこと」なんじゃないかと思う。
ただ聞く、ではなく、
相手を知るために聞く。
・なぜそう思っているのか
・どんな背景があるのか
・どこに違和感を持っているのか
それを引き出すために、言葉を使う。
多くの場合、うまくいかない会話は、
理解が浅いまま、自分の話をしてしまうことから始まる。
でも順番は逆で、
理解 → 伝達
この順序じゃないと、そもそも成立しない。
言葉は、ただの情報のやり取りじゃない。
お互いの内側をつなぐためのものだと思う。
そう考えると、
無理にうまく話そうとしなくてもいいし、
正しさで押し切る必要もない。
まずは、聞く。
相手を知るために、聞く。
そこから、自然と伝わっていく。
もし最近、会話がうまくいかないと感じているなら、
「どう伝えるか」ではなく、
「どこまで相手を理解できているか」
そして「どれだけ相手を知るために聞けているか」
一度だけ、そこに意識を向けてみると、
少し景色が変わるかもしれない。
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