言葉に力がある人、ない人の違いとは?
- 奧村 哲次

- 10月6日
- 読了時間: 4分
更新日:11月18日

言葉に力がある人と、そうでない人の違いはどこにあるのか?
私は、挑戦し、成功や失敗を通して得た実体験が、その人の言葉に力を宿すのではないかと考えている。
一方で、世の中には企画担当者やコンサルタント、評論家のように「考えること」は得意だが、実行に移す前に判断してしまう人が少なくない。
もちろん分析や計画は大切だ。だが、問題は――頭の中で結論を出し、挑戦そのものを避けてしまうことだ。
どんなに正確な分析やシミュレーションを積み重ねても、行動してみなければ分からないことがある。
失敗の中でしか気づけない発見や、成功したからこそ見える小さな懸念。
それらは、机上の空論や想定だけでは絶対に掴めない。
だから私は、「やったことがない」と言う前に、まずやってみる。これを大切にしている。
言葉の力は、経験とともに鍛えられる
言葉が持つ力とは、単なる表現力の巧みさではなく、そこに込められた「体験の厚み」によるものだ。
本や他人の言葉を引用して話すことはできても、それが自分の血肉となっていなければ、
聞く人の心を動かすことはできない。
例えば、「諦めるな」という言葉。
この言葉を口にする人が、過去にどんな挑戦をし、どんな困難を乗り越えてきたのか?
その背景があるからこそ、言葉に説得力が宿る。
単なる理想論ではなく、現実の痛みや苦しみを伴った上で発せられた言葉は、人の心に響く。
インフルエンサー視点での補足
言葉に力がある人は「共感」と「再現性」を生む
インフルエンサーに求められるのは、単なる影響力ではなく「共感を生み、人に行動してもらう力」である。
その違いは、言葉に自分自身のストーリーが宿っているかにある。
共感性
人は「完璧な成功体験」よりも「失敗や葛藤を経たリアルな体験」に共感する。インフルエンサーの言葉が力を持つのは、フォロワーが「自分も同じように悩んだ」「自分にもできるかも」と感じられるからだ。
再現性
ただの感情論ではなく、「どうすればそこに到達できるか」という道筋を示すこと。小さなステップや具体的な方法を語れる人の言葉は、フォロワーに「やってみよう」と思わせる。
言葉を「発信し続ける人」がインフルエンサーになる
一度だけ熱い言葉を発しても、人は動かない。SNSでは特に、継続的に言葉を届ける姿勢が信頼と影響力を築く。
日々の挑戦や失敗を素直に共有する
成功の裏にある苦労も見せる
他人の役に立つ形に変換して発信する
これを繰り返すことで、「あの人の言葉は信じられる」とフォロワーに刷り込まれていく。
言葉に力を持たせるために
では、どうすれば言葉に力を持たせることができるのか?
私は、以下の3つのステップを大切にしている。
1. 挑戦し続ける
どんなに小さなことでもいい。やったことがないことに挑戦する。
新しいことを学び、実践し、自分の体験として積み重ねることで、言葉の裏付けが強くなる。
2. 失敗を積極的に受け入れる
失敗は恥ずかしいことではない。むしろ、挑戦した証だ。
失敗を分析し、何がダメだったのか、どうすれば改善できるのかを考え抜く。
この過程を経ることで、次に進む道筋が見えてくる。
3. 経験を言語化し、発信する
体験をそのままにせず、言葉にして発信する。
書くことで思考が整理され、より深く自分の経験を振り返ることができる。
また、他者に伝えることで、新たな気づきを得られることもある。
言葉に力が宿ると、人を惹きつける
言葉に力がある人は、ただ話が上手い人ではない。
実際に行動し、試行錯誤を繰り返しながら経験を積んできた人。
そんな人の言葉には、リアリティと説得力がある。
そしてインフルエンサーにとっては、その言葉を継続して発信することこそが、人を動かす力になる。
私はまだまだ、言葉に力を持たせることができているとは思っていない。
だからこそ、日々模索しながら、挑戦し続ける。
言葉が人を動かし、未来を創る力を持つように。
「失敗こそ愛せ!」
この言葉が、どれほどの重みを持つか。
それは、これからの自分の挑戦次第なのだ。








