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難しい問題は、易しい問題の集合である。

4 分前
読了時間: 6分
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難しい問題も、分解すれば次にやるべきことが見えてくる。乗り越える力は、問題を小さくするところから始まります。

「できない」を「何からやるか」に変える思考法

仕事をしていると、

「これは難しい」「どうすればいいかわからない」「自分にはできそうにない」

と思うような問題に出会うことがあります。


仕事だけではありません。

人間関係、お金、健康、将来への不安。


人生には、ときどき「どうしたらいいんだ」と思うほど大きな問題が突然現れます。

でも私は、昔から一つの考え方を持っています。


難しい問題は、易しい問題の集合である。


2022年に出版した著書『乗り越え力』でも、この考えについて書きました。

そして、あれから時間が経った今でも、この考え方はまったく変わっていません。


むしろ、仕事でも人生でも、

問題を乗り越えるために最も重要な考え方の一つ

だと思っています。


問題が難しいのではなく、大きすぎる

例えば、

「会社の業績を改善してください」

と言われたらどうでしょう。

かなり難しい問題に見えます。


でも、

「売上が落ちているのか」

「客数が減っているのか」

「客単価が下がっているのか」

「コストが上がっているのか」

「特定の商品だけ売れていないのか」


と分けていけば、少しずつ考えられるようになります。


さらに、

「客数が減っている」

のであれば、


新規顧客が減ったのか。

既存顧客が離れているのか。

来店頻度が下がったのか。


また分けることができます。

こうやって分解していくと、


最初は巨大だった問題が、だんだんと

「これなら調べられる」

「これは確認できる」

「ここなら改善できそうだ」

というサイズになってきます。


私はこれまでITの世界で、さまざまなプロジェクトに関わってきました。

大きなシステムになればなるほど、最初から全体を一気に解決しようとしても無理があります。

業務を分ける。

機能を分ける。

データを分ける。

課題を分ける。

担当を分ける。


そして、一つずつ解決していく。


これはITだけの話ではありません。

人生の問題も同じです。


「できない」と考える前に、分解してみる

大きな問題に直面すると、人はつい、

「できるか、できないか」

で考えてしまいます。


でも、この二択にしてしまうと苦しくなります。

例えば、

「転職したい」

と思ったとします。


でも、


年齢が気になる。

収入が下がるかもしれない。

自分の経験が通用するかわからない。

今の会社を辞めるのも怖い。


これを全部まとめて考えると、

「やっぱり転職なんて無理だ」

となってしまいます。


でも、本当にそうでしょうか。

まず、

自分の市場価値を調べてみる。


次に、

求人を10件だけ見てみる。

興味のある会社があれば話を聞いてみる。

年収条件を確認する。

今の会社に残る場合と比較する。


ここまで分ければ、

「転職するか、しないか」

を今すぐ決める必要はなくなります。

まず一つ目をやればいい。


つまり、

「できるか、できないか」ではなく、「次に何をすればいいか」を考える。

これだけでも、問題との向き合い方は大きく変わります。


人は「わからないもの」を怖がる

問題が大きく見える理由の一つは、

何が問題なのかわからないから

だと思っています。


漠然とした不安ほど怖いものはありません。

「仕事がうまくいかない」

では大きすぎます。


何がうまくいっていないのか。

人間関係なのか。

仕事内容なのか。

能力なのか。

時間なのか。

評価なのか。

収入なのか。


一つずつ分けていけば、まったく違う問題だとわかります。


例えば、

人間関係だと思っていたものが、実は役割分担の問題だった。

能力不足だと思っていたものが、実は情報不足だった。

時間がないと思っていたものが、実は優先順位の問題だった。


そんなことは、仕事ではよくあります。

問題を大きな塊のまま見ていると、

「どうしよう」

になります。


問題を分解すると、

「じゃあ、ここからやろう」

に変わります。

この差は、とても大きい。


私自身、人生を一気に乗り越えてきたわけではない

振り返れば、私自身もいろいろな出来事を経験してきました。


仕事での失敗。

会社員からの独立。

会社経営。

そして、がん。


後から振り返れば、

「よく乗り越えましたね」

と言われることもあります。


でも、自分では巨大な問題を一気に乗り越えたという感覚はありません。

その時、その時に、


今できることを考えて、一つずつやってきただけです。

目の前にある問題を分ける。

その中から、自分で動かせるものを探す。

できるものから手をつける。

一つ終わったら、次へ進む。

結果として振り返ったとき、

「あの大きな問題を乗り越えていた」

というだけなのかもしれません。


乗り越える力とは、特別な才能ではない

「乗り越える力」と聞くと、


精神力が強い人。

ポジティブな人。

何があってもへこたれない人。


そんな特殊な人が持っている能力のように聞こえるかもしれません。


私はそうは思いません。


乗り越える力とは、

大きな問題を、自分が扱える大きさまで小さくする力

でもあると思っています。


だから、もし今、

「これは自分には無理だ」

と思っている問題があるなら、一度その問題を分解してみてください。

そして、

「この問題を解決するには、何がわかればいい?」

と考えてみてください。

さらに、

「その中で、今日できることは何?」

まで小さくしてみる。

一つ見つかれば十分です。


そこから始めればいい。

難しい問題は、

易しい問題の集合です。


人生も仕事も、一気にすべてを解決する必要はありません。

一つずつ。

一つずつ。

それを積み重ねていく。


いつの間にか振り返ったとき、

「乗り越えていた」

という場所に立っているのだと思います。


『乗り越え力』に込めたもの

今回書いた「難しい問題は、易しい問題の集合である」という考え方は、

私が2022年に出版した著書**『乗り越え力』**の中でも書いているテーマの一つです。


『乗り越え力』では、このほかにも、

「小さな挑戦から始める」

「失敗こそ愛せ」

「退屈で苦しい仕事を楽しい仕事に変換する」

「人の問題を、事の問題に置き換える」

「プライドを捨て、人の話を聞く」


など、私自身が仕事や人生の中で身につけてきた考え方を、実体験とともに書いています。


私は、乗り越える力は、生まれ持った才能ではなく、身につけることができる技術だと思っています。


仕事で壁にぶつかっている人。

新しいことに挑戦しようとしている人。

人生の中で「どうしたらいいのかわからない」と立ち止まっている人。


そんな方にこそ、ぜひ一度読んでいただきたい一冊です。

今回の記事を読んで、

「もう少し、この考え方を知ってみたい」

と思っていただけたなら、ぜひ『乗り越え力』を手に取ってみてください。


▼ Amazonで『乗り越え力』を読む


私がこれまで何を経験し、何を考え、どうやって一つずつ乗り越えてきたのか。


その中から、あなた自身の人生や仕事を乗り越えるためのヒントを、一つでも持ち帰っていただけたら嬉しく思います。


乗り越えるのは、一気じゃなくていい。


まずは、目の前の一つから。


その積み重ねが、いつか大きな壁を乗り越える力になります。


そして次回も、『乗り越え力』の中から、

私が今でも大切にしている考え方を一つ取り上げてお話ししたいと思います。

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