ITプロジェクトが進まない本当の理由は、技術ではない
- 奧村 哲次

- 8 時間前
- 読了時間: 4分

まず最初に、この記事は最後まで読まなくても大丈夫です。
ITプロジェクトに関わっていて、
どこかおかしい
なぜ進まないのか分からない
いつも同じところで揉める
そう感じたことがあるなら、
以下のページを先に見てください。
▶ ITプロジェクト設計・運用Wiki
この記事は、そのWikiの「入口としての考え方」をまとめたものです。
プロジェクトが止まる理由は、ほぼ決まっている
ITプロジェクトがうまく進まないとき、
原因としてよく挙げられるのは、
技術力が足りなかった
現場が忙しすぎた
要件が固まっていなかった
PMの管理が甘かった
といった話です。
ですが、これらはすべて結果論です。
私のこれまでの経験では、
ITプロジェクトが止まる理由は、
もっと手前の段階にあります。
プロジェクトは「判断」がなければ進まない
ITプロジェクトは、
作業の集合体ではありません。
本質は、判断の連続です。
これは今決めるべきか
後回しにしてよいのか
人を増やすのか、スコープを削るのか
リリースを優先するのか、品質を優先するのか
これらを決め続けることで、
プロジェクトは前に進みます。
逆に言えば、
判断が止まった瞬間、プロジェクトも止まります。
「任せた」という言葉が、最初の地雷になる
プロジェクトが進まなくなる現場で、
非常によく聞く言葉があります。
「ITのことは分からないから、全部任せた」
一見すると信頼の言葉ですが、
実際にはこの一言が、
プロジェクトを止める最初の地雷になることが多い。
なぜなら、
誰が最終的に決めるのか分からない
困ったときに戻る場所がない
判断が宙に浮く
という状態を、最初から作ってしまうからです。
ITリテラシーの高低は、本質ではありません。
自分の会社で使うシステムについて、
判断から逃げない姿勢があるかどうか。
それが、プロジェクトの進み方を決定づけます。
人を責め始めた時点で、構造は壊れている
プロジェクトが停滞すると、
次に起きるのは「人への注目」です。
あの人の動きが遅い
現場がちゃんとやっていない
PMが管理できていない
しかしこれは、
構造の問題を人に押し付けているだけです。
多くの場合、
責任と役割が曖昧
判断する人が決まっていない
判断基準が共有されていない
この状態で、
人だけを入れ替えても結果は変わりません。
プロジェクトを進めるために、最初にやるべきこと
プロジェクトを「うまく進めたい」と思ったとき、
最初にやるべきことは、
技術選定
スケジュール作成
ツール導入
ではありません。
やるべきなのは、これです。
誰が責任を持つのか
誰が判断するのか
判断できないときは、どこに戻るのか
この3つを、
最初に決めておくこと。
これが決まっていないプロジェクトは、
どれだけ優秀な人が集まっても、
途中で必ず止まります。
この考え方を、体系的にまとめました
ここまで読んで、
思い当たることがある
似た経験をした
いままさに困っている
そう感じた方のために、
企画前から運用フェーズまでを整理した
実務向けWikiをまとめています。
▶ ITプロジェクト設計・運用Wiki
このWikiでは、
プロジェクトを始めてはいけない条件
企画・提案で壊れる期待値
要件定義の前に必ず通る関門
テスト工程を壊さない考え方
本番リリース後、運用を壊さないための判断ルール
といった内容を、
人ではなく構造の問題として整理しています。
おわりに
ITプロジェクトが進まない理由は、
複雑そうに見えて、実は単純です。
判断する人がいない。
責任の所在が曖昧。
それだけです。
もし今、
「なぜこんなに進まないのか」
と感じているプロジェクトがあるなら、
一度、
人ではなく構造を疑ってみてください。
それだけで、
見える景色は大きく変わります。









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